スクールアイドルがそこにいる新時代について
趣味の話。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブにハマっている。
https://www.lovelive-anime.jp/hasunosora/
もともとラブライブ!は好きだったけど、一時(μ's全盛期の2014〜2016年)に比べると熱は落ち着いていた。アニメは全部観ているし、ライブにもたまに足を運ぶけど、そのくらい。
そんななか、「バーチャルスクールアイドル」というコンセプトのもと始まった蓮ノ空。遅ればせながら最近YouTubeでストーリーを拝見して、まあ、ハマった。
【みんなで一緒に視聴会】 第1話 『花咲きたい!』 「Link!Like!ラブライブ!」 活動記録/ストーリー - YouTube
ストーリーは、テキスト主体で進む形式(ADVゲームみたいな感じ)なんだけど、1話あたり1時間近い尺がある。それゆえか、アニメ等と比べても描写がとても丁寧。
アニメは尺が限られていることもあり、勢いでオラァ!とやりがちな傾向がとくにラブライブ!シリーズのアニメにはあったけれど、蓮ノ空のストーリーは、今のところスポットを当てる登場人物を絞って丁寧に描写を重ねているところが非常に好感触。
そして、バーチャルスクールアイドル、というコンセプト(要するにVtuberをラブライブ!でやるということ!)から、アプリを通してライブ配信や雑談配信を行っている。これが結構すごい。
ライブ配信については、もちろんネット環境で気軽にライブを観られるのもひとつ時代の進歩ではあるけれど、それ以上にすごいのはキャラクターの3DCGを動かしてライブパフォーマンスをしているところ。
これはものすごいことである。ラブライブ!シリーズにおけるパラダイムシフトといってもいい。
なぜか。
ライブは、(アニメーションを除くと)声優さんのパフォーマンスを通さなければできなかったことだからだ。
ラブライブ!シリーズの大きな特徴のひとつは、まずキャラクターがいて、そのキャラクターのライブシーンを描いたアニメーションがあって、それを声優さんがリアルでも再現をする、というところにある。しかし全部の曲にアニメーションがついているわけでもなく、ライブパフォーマンスのほとんどはやはり踊ってくれる声優ありき、になる(それゆえに身体的に負荷が大きく、キャストが出演を断念……という問題もあった)。
今までの時代は、歌って踊るのは生身の人間の特権だった。
しかし、これからはそうではない。
キャラクターがそのまま歌って踊る時代が来た。
もちろんモーションキャプチャを使っている「中の人」はいるけれども。
これはすごいことだ。好きなキャラクターのライブパフォーマンスをそのまま観られるのだから。
さらにすごいのは配信だ。
前々から思っていたこととして、「Vtuberって結局配信者にアニメキャラクターの絵がついただけでは」ということがあるのだけれど、蓮ノ空の場合、
本当にキャラクターがそのまま配信をしている設定で、声優さんがリアルタイムにキャラクターを「演じている」
(サクラとか台本じゃないと信じてる!信じてるよ!)。
これがなかなか、楽しいのだ。
キャラクターを主軸にコンテンツを楽しむ層からすると、声優さんが活発に活動してくれるのももちろん嬉しいけどそれ以上に「キャラクターの描写」の供給が欲しいのだ。
この点に関して、蓮ノ空はストーリーのボリュームが多いことにも加えて、配信がキャラクターの描写を深掘りするものとして機能しているところが素晴らしい。これは今までのシリーズにはなかった特徴だと思う。
また、「バックグラウンドとなるストーリーがある」という点で既存のVtuberとも差別化されているのも強みなのではなかろうか?
たとえば↓の配信など、始めから終わりまでそのキャラクターの魅力が遺憾無く発揮されていてすごい(乙宗梢という「機械が苦手」というキャラクターらしい最高のオチがたまらない)。
【2023/5/13 配信 With×MEETS】お悩み相談室 (ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ) - YouTube
このノウハウは、蓮ノ空だけでなく、ラブライブ!の他シリーズにも展開できるポテンシャルを秘めているかもしれない。
μ'sの生配信とかあったらどうしよう。興奮しすぎて情緒がえらいことになるかもしれない。
アプリは今のところアーリーアクセス版ということで、実装されていない仕様も多々あるようだ。
今後は課金しないとできないことも増えていくだろうから、そのときこのアプリとどう付き合っていくかは分からないけど、今のところストーリーと配信を観るものとして非常に楽しめるものとなっている。
https://apps.apple.com/jp/app/link-like-%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96/id1665027261
長くなった。
お些末さまでした。