じぶんに餌をあげる
むかし、司法試験に受かった後、感想めいたものをブログに残していた。一受験生の雑感だけれども、どこかの誰かの参考になればいいな、と思って書いた。
いま見返してみると、自分はよく頑張ったなあ、と褒めてやりたくなる。
一方で、社会人にもなっていつまでも受かった試験の話をしているのいかがなものか……(予備校講師みたくそれ自体を仕事にしている人はもちろん別ですよ、念の為)。
年次を経れば経るほど、「何をしたか、何ができるのか」を問われるわけで、試験の合否や成績なんてものは二の次になっていくもので。
自分のピークは〇〇試験受かった時でした、というのはちょっとかなしい。
しかし、一方で、
「あのとき頑張ってやり抜いたこと」
が自分の中の糧になることもまた事実。
良きも悪きも過去は過去、変えられぬものはありのまま受け止めるしかない。ならば前向きに捉えて自己承認の種にでもするのがよかろうなのだ。
いつまで経ってもセンター試験の点数の話をしている大人にはなりたくないけど(今はもうセンター試験じゃないんだっけ)、でも、自分の中で密やかに誇るくらいはいいんじゃないかとも思う。
「人からの評価」に依存すると、自分でコントロールできないことに左右されちゃうからしんどくなるけど、「自分の過去」については自分でいくらでも美化して気持ち良くなれるからめちゃくちゃコスパがいい。
もちろんそればっかりではあまりにもなさけないけども。
自己肯定感を損ないがちな現代社会における一服の清涼剤くらいとしてなら、いいんじゃないかなあ。
お些末さまでした。